icon_twitter_01 icon_facebook_01 icon_youtube_01 icon_hatena_01 icon_line_01 icon_pocket_01 icon_arrow_01_r

今週のおすすめ

思い出のセーターではじめての編み物!どいかやさん『ねこのニャンルー』

編み物、したことありますか? 今日ご紹介するどいかやさんの絵本『ねこのニャンルー』では、ねこの女の子がはじめての編み物に挑戦! その毛糸はね、とっても特別な毛糸なんです。


ねこのニャンルーがはじめて編むのは?

 ねこのニャンルーは、お父さん、お母さん、双子の弟ニャンクーとニャンムーと、のコナラの木の下のらしています。季節は秋。寒い冬にむけて、ほしがきをつくったり、どんぐりをひろったり、おいもをひろったりと大忙しです。

 ニャンルーのおうちのそばには、おばあちゃんも住んでいます。ある日、ニャンルーがおさかなを届けに行くと、おばあちゃんはニャンルー兄弟たちのために、毛糸のぼうしを編んでくれているところでした!

 「わたしも あみものしてみたいな。」
 
 思わずつぶやいたニャンルーに、おばあちゃんはとっておきのものを出してくれます。それは、なくなったおじいちゃんが来ていた水色のセーター。
 
「ニャンルーが これで なにか あんでくれたら、おじいちゃんも きっと よろこぶわよ。いつも このセーターを きてニャンルーを だっこしていたんだもの」

 思い出のセータの毛糸をほどいて、ニャンルー、初めての編み物に挑戦です! 編みあげるのは、セーターの毛糸をぜーんぶつかった、長い長いマフラー! 

手仕事の楽しさ、家族のあたたかさを描く

 ニャンルーと同じように、自然の中で(たくさんのたちに囲まれながら!)ていねいな暮らしをおくっているどいさん。どいさんがご自身の生活のなかで培ってきた、のまわりにある自然や小さな植物への愛情あるまなざしが、絵本からも伝わってきます。

 季節のめぐりのなかで営む生活、家族との大切な時間、手仕事の楽しさが描かれた本作。これまでの家族の思い出を大切にしながら、またあたらしい思い出をつくっていく、家族の物語です。
 
 ニャンルーたち家族のあたたかな絆でむすばれた仲むつまじいようすに、絵本をとじたあとは、心がぽかぽかとしているはず。色鉛筆で描かれたやさしく愛らしいどいさんの世界を、お楽しみください!
 
 最後の見返しもぜひ見てみてくださいね。うれしい発見がありますよ!

この記事に出てきた本

バックナンバー

今日の1さつ

2年前から一人暮らしです。書店で本を目にして、トガリネズミの愛らしいすがたに、つい買ってしまいました。主人公がとてもかわいくて、1ページ、1ページ色んなことを想像して、楽しくて、最後読み終わったとき、「そっか〜良かったね」と声が出てしまいました。ほんわかとやさしい気持ちになり幸せでした。(60代)

pickup

new!新しい記事を読む