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今週のおすすめ

親子で知る季節感のある暮らしと遊び。イラスト豊富な歳時記『きょうは なにして 遊ぶ? 季節のこよみ』

春、夏、秋、冬––––日本は季節のうつりかわりがうつくしく、あざやかな国。季節をとらえた知恵や慣習、行事が、昔から多くいまに伝わります。『季節のこよみ きょうはなにして遊ぶ?』は、イラストレーターでエッセイストの平野恵理子さんが、1年を季節ごとにめぐりながら、親子で楽しめる遊びも紹介する本。一家に1冊おいておきたい、やさしい歳時記です。


季節ごとに開いて、行事や遊びを知ろう!

 ページは大きく春夏秋冬の4つの季節に分かれています。春なら「ひなまつり」「花かんむり」、夏なら「お盆」「七夕」「暑気払い」、秋は「お月見」「秋に鳴く虫」、冬は「鏡開き」など、さまざまなテーマで季節の暮らしを紹介していきます。

 さっそくいくつかみていきましょう。まずは、夏の項目。「お盆」のページでは、お盆行事の意味や、お盆に行うことなどを解説しながら、「精霊馬」の作り方も紹介。

ほかにも「夏のつめたい食べもの」で冷やし白玉の作り方、「七夕」で七夕飾りの作り方を紹介するなど、行事ごとに親子でできる小さな遊びがたくさん!

 秋の項目では、「秋に鳴く虫」の名前と鳴き声、飼い方がわかります。「虫の声」として聞くのと「あ、これはスズムシだな、コオロギだな」と思いながら聞くのとでは、虫の大合唱にもちがう耳のかたむけ方ができますね。

「紅葉と落ち葉」では、葉っぱをつかった押し葉や、鉛筆と紙だけあればできる簡単な遊びを紹介しています。どれもその季節だからこそ楽しめることばかりです。

こよみを意識すると、毎日がもっと楽しい!

 いま過ごしている季節のページを開くのでも、そうではないところを開くのでも、読み方は自由です。耳にしたことがあっても、くわしく考えたことのなかった行事の意味を知ったり、1年中スーパーなどでみかける野菜や果物が「この季節のものだったんだ!」と知ったり、たくさんの発見があると思います。ぜひページを開いて、ゆっくりとまわりの景色をみわたしてみてください。なんとなく日々を過ごしていると、通り過ぎて行ってしまうことも「季節を感じる」ことを意識すると、新鮮な気づきがたくさんあるはずです。

 たとえば、お彼岸だから「おはぎ」をお土産にもっていったり、6月になったからと梅をつけ始めたり……家族や友人にもちょっとその「季節」をおすそわけするとまたこよみを楽しむ輪も広がっていきますね。

 最後のページには「暦の話」として、新暦と旧暦の違いや、十二支、和風月名などについても解説しています。気軽に手にとれる軽いソフトカバーで、ふと思ったときにすぐにとりだせる、うれしいサイズです。

 親子でいっしょに便利に楽しく使える、歳時記。1家に1冊、いかがですか?

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今日の1さつ

病院の待ち合い室でこの本に出会い、子ども達が大大大好きになりました。痛いことは誰でも辛いことだけれど、治すためにがんばろうというメッセージが小さな子どもの心に響くようです。予防接種の際に「少し痛いけど必要なことだからがんばろう!」そんな時に子どもに読んであげたい1冊です。(3歳、8歳・お母さまより)

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