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今週のおすすめ

“はじめての古事記”決定版! 富安陽子×山村浩二『絵物語 古事記』

「天の岩戸」「ヤマタノオロチ」「いなばの白うさぎ」……きっとどこかで、耳にしたことのあるお話だと思います。これら実はすべて、「古事記」に書かれた物語です。今週は、この古事記の上巻におさめられた物語を、いきいきとした文章と、全ページにわたる絵で読みやすく語りなおした、『絵物語 古事記』(富安陽子 文/山村浩二 絵/三浦佑之 監修)をご紹介します。

「天の岩戸」も「ヤマタノオロチ」も、実は大きな物語の一部

 古事記は、日本のはじまりの物語が書かれた、現存する最古の歴史書。みなさんも、教科書や、旅先の神社、書物などでたびたびその一端に触れた経験があると思います。けれども、実際に古事記の全体を読んだことがある、という方は意外と少ないかもしれません。なんといっても、書かれたのは今から1300年前。原文は漢文ですから、一般の私たちが読むことができるのはそれを訳したものなのですが、それでも表現が難解だったりつながりが分かりにくかったりすることが多いのです。

 『絵物語 古事記』は、この古事記の神話篇を、児童文学者・富安陽子さんが注釈なしでも読めるように、息の通った言葉で語りなおした作品。最初にあげたエピソードも、実はすべてつながったお話だということがよくわかり、純粋に一つの物語として楽しむことができます。しかも、全244ページにわたり、国際的なアニメーション作家・山村浩二さんの挿絵つき! 

『口語訳 古事記』三浦佑之監修。読みやすさ+原典に忠実

 富安さんといえば、偕成社から出している「シノダ!」シリーズをはじめ、日本の風土にねざした神話や伝承をいかした、和製のファンタジーがお得意。そして山村さんは、もともと古事記に興味をおもちで、すでにその一部を「古事記 日向篇」という短編のアニメーションにもしています。『絵物語 古事記』は、古事記を現代の子どもたちにもわかりやすく紹介するのにはぴったりのお2人が取り組んだ、絵と文が一体となった絵巻物のような1冊です。

 また、読みやすさにこだわる一方で、『口語訳 古事記』(文藝春秋)で知られる三浦佑之さんを監修者に迎え、原典に忠実であるように、学術面でのサポートもいただいています。

 わかりやすく原典の世界を楽しめる、まさに「はじめての古事記」として、多くの方に広く楽しんでもらえる作品です! どうぞお手にとってみてくださいね。

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今日の1さつ

小学校6年生のときに、「十一月の扉」を読んで以来、高楼さんの本が大好きです。「街角には物語が…」も、読んでいてとても心があたたかくなりました。高楼さんの物語の世界は、小さい頃から私の憧れている世界そのもので、本当に大好きです!!(17歳)

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