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今週のおすすめ

パパは人間、そしてママはキツネ!? ホームコメディのようなおもしろさ。富安陽子「シノダ!」シリーズ

一見ふつうの家族に見える信田(しのだ)家。でも、実は誰にも知られていない秘密があるのです……それは、ママの正体がキツネだということ! 今週は、小学校高学年ごろから楽しめる物語、「シノダ!」シリーズ(富安陽子 作 大庭賢哉 絵)をご紹介します!

「シノダ!」ってどんなおはなし?

 信田家は、人間のパパ、キツネのママ、そしてキツネの血とともに、不思議な力をうけついだ、3人の子どもたちの5人家族。とはいえ、ママはいつもは人間に化けているし、見た目は誰がみてもふつうの一家。キツネであることはパパの両親も知らない大きな秘密です! 

 ただ平和に平凡に暮らすことを願う信田家なのですが、人間界の常識が通じない親戚のキツネ一族たちは、次々とやっかいな事件を持ちこんできます…。 

人間もキツネも! 個性あふれる登場人物たち 

まずは、シリーズに出てくる登場人物の一部をご紹介します!

ユイ
信田家の長女。小学5年生。一家の秘密を守るために日々がんばるしっかりもの! においや音、気配など、風のことばを聞きとる「風の耳」の能力をもつ。

タクミ
信田家の長男。小学3年生。植物学者のパパに似て、生き物が好き。過去や未来のできごとを見る「時の目」の力をもつ。

モエ
信田家の次女。3歳。ハモニカとおゆうぎを愛する小さな末娘。幼い発言が心をなごませる、一家のマスコット的存在。人間以外の生き物の言葉を伝える「魂よせの口」の力をもつ。
 
夜叉丸おじさん
ママのお兄さん(キツネ)。やっかいごとを持ちこむ率・ナンバーワンを誇る。人間に化けたときのちゃらんぽらんな見た目…どおりにちゃらんぽらんで人騒がせなおじさん。
 
鬼丸おじいちゃん
ママのお父さん(もちろんキツネ)。ふだんはキツネ一族とともに山で暮らしているが、テレビ見たさにたびたび信田家のリビングにキツネの姿のまま突然あらわれる

 

読みだしたらとまらない! 謎ときもおもしろいストーリー

(1)謎ときをするようなおもしろさ
毎回、ちょっとした事件がおこり、謎ときをするようなおもしろさがある「シノダ!」。からまった糸が、富安陽子さんのたくみなストーリー展開で、本をとじる頃にはすっきりと解決! 本を読む楽しみを味わえます
 
(2)笑いをさそう会話にくすり!
やっかいなキツネの親戚たちにあきれ顔のユイやタクミ、そしてそんな態度にもまったくめげないキツネ一族とのやりとりは、まさにホームコメディ。ユーモアたっぷりの会話で、いつでも明るくストーリーが展開します。
 
(3)日本の民間伝承もからんだ、日本風のファンタジー
“化けるキツネ”という日本の伝承がベースにあるお話だけに、神社に伝わる宝や、土地の神さま、河童伝説など、物語のそこここに日本の民間伝承にまつわる要素がちりばめられています。日本の作家による物語ならではの、親しみやすいファンタジーが繰り広げられます。 

『指きりは魔法のはじまり』より

どの巻から読んでも楽しめる!「シノダ!」は現在10作品

「シノダ!」シリーズは現在、10巻でていますが、各巻でちがう事件がおこるので、どの巻から読んでも大丈夫! どうぞ気になったタイトルから読んでみてくださいね。

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今日の1さつ

とつぜん魔女が現れていろいろな話を聞かせてくれるということが不思議で一気に読んでしまいました。岡田さんの本は他の本も場所が学校のものが多くていろいろ想像しながら読めるので何度も読みました。(11歳)

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