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今週のおすすめ

ハロウィンに読みたい! おばけ屋敷の住人 vs 女の子のきもだめし? 『おばけやしきへようこそ!』

10月31日は、ハロウィン! 数年前までは日本であまりなじみがなかったイベントですが、このところは各地で催しもあり、にぎやかな日になりました。おばけや妖怪といえば、夏のイメージがありますが、あらたに10月にもおばけさんの出番がやってきたようです。
きょうご紹介する絵本は『おばけやしきへようこそ!』(キッキ・ストリード 作/エヴァ・エリクソン 絵/オスターグレン晴子 訳)。さて、いったいどんなおばけたちが待ちかまえているのでしょうか?

人里はなれすぎて誰もやってこないおばけ屋敷に、ある夜、お客さまが!

 お話の舞台は、森のおくふかくにそびえたつおばけ屋敷。そこにはこわ~い魔女やばけもの、ゆうれいたちが住んでいました。とはいえ、なにしろ「森のおくふかく」にあるので、そんなところまではるばるやってくる人間もおらず、彼らはそのおそろしさを発揮する機会もなく、きままな毎日をおくっていました。

想像どおりのおばけ屋敷! おそろしそうです…。

 
 そのお屋敷に、ある夜、道にまよったひとりの女の子がたずねてきました。お父さん、お母さんはぐれて、ひとまずどこかに泊まらせてもらおうと、この屋敷のドアをノックしたのです。夜に! ひとりぼっちの女の子! このまたとない「おそろしさ」をためすチャンスに、屋敷の住人たちは、大はりきり! 
 ところが、この子、なかなか手ごわい人物だったのです

「もっとがんばって!」思わずおばけを応援したくなる負けっぷり

 へびやくもが入ったぶきみなスープをだせば、「けっこうです」、怪物がべとべとの指でつかまえようとすれば「指をあらわなくちゃいけないわ」。魔女も、ゆうれいも、トロルも、はてはライオンも…あの手この手で女の子をこわがらせようとするのですが、ちっともうまくいきません。そもそもこの家が「おばけ屋敷」だということすら、認識していないようです。

このがっかりした表情! ねまきにサンダルという怪物の格好から、いかにふだんなまけているかがうかがえます。

 おそろしい見た目とは裏腹に、たよりない屋敷の住人たちと、何者にも動じない女の子の、まさに「のれんに腕おし」のやりとりが楽しい絵本。
 
 ハロウィンにむけての1冊にいかがでしょうか?

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おもしろかったし楽しかったし うーぱーるーぱーとおたまじゃくしとかたつむりがとてもかわいかった。(5歳)

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