住宅街の一角にある絵本屋さん。選りすぐりの子どもの本はもちろん、美味しいお茶や季節の植物たちがあたたかく迎えてくれる、そんなここちよい本の場所。いつも素敵な笑顔で迎えてくださる店主の種村由美子さんにおはなしを伺いました。
Q1 お店のご紹介をお願いします。
「本との出会いをここちよく」を目指し、選りすぐりの国内外の絵本や児童書約5000冊の他、10席のティールームを併設しています。中庭があり、鉢植えの木やメダカの飼育など小さい子どもたちの憩いの場になっています。店の前の道路には緑地帯があり、植物や虫など小さな自然を楽しむことができます。
住宅街の本屋ならではの発信をしたいと思い、おはなし会・読書会・句会・原画展・講演会など様々な催しを開催しています。選書のお手伝い、本の取り寄せや発送もしています。
Q2 お店をはじめたいきさつを教えて下さい。
1997年に隣りの町で前店主の小林優子さんがオープンした「ティール・グリーン」はとても素敵な絵本屋さんでした。私は、27年前から児童館や幼稚園などで絵本の読み語りの活動をしており、常連客の一人でした。2005年に店を閉めることを聞き、「ティール・グリーン」を何とか継続したいと自宅を改装して絵本屋になることに決めました。
2006年に小林さんとともに移転再開し、2011年に店を引き継ぎました。「ティール・グリーン」はコガモ(英名ではTEAL)の雄の頭部にある濃い青緑色のことで、英名では「TEAL GREEN」といいます。その後、移転したときに店名にSeed(種) Village(村)を入れ、コガモが飛び立ち、着地したのが種村の家ということで店名になりました。小林さんがつけてくれました。通称「ティール・グリーン」です。
Q3 定期的に行っているイベントはありますか。
毎月第4土曜日のおはなしの会、隔月の読書会(本のタネ探検倶楽部)・コガモ句会、年に2回の語りの会・ライアーコンサートなどを行っています。ほぼ毎月原画展やフェアを開催しています。
Q4 偕成社の本でいちばん好きな絵本と読み物(または思い出の本、注目の本など)を教えてください。
『ことりをすきになった山』は、絵本でこんな壮大で崇高な内容を描けることに驚きました。小学校でなんども読みました。『くろいの』は、本を閉じた時、いつもあたたかい気持ちになる大切な一冊です。「クジラ海のお話」シリーズ、『大どろぼうホッツェンプロッツ』は、絵本から読み物へ移行する子どもたちに必ずおすすめする本です。
Q5 本選びのポイントや、はじめての本選びに困っている読者へ向けてメッセージをお願いします。
本選びに迷ったら、まずロングセラーの本を手にとってみてください。長く読み継がれてきた本には、人の心に響く大切な何かがあります。そして、心惹かれる表紙や絵を見つけたら、まずは声に出して読んでみてください。言葉のリズムがここちよいか、大切なポイントです。お気に入りの本に出会うと、そこから作家、画家で探すなど、本の世界が広がっていきます。
選書のお手伝いをするときには、お子さんが今何に興味を持っているかをお聞きしています。子どもが体験したことを絵本で追体験するのも楽しいし、絵本で得た情報を実際に体験する楽しさを知ってほしいのです。また、内容的には最後に希望をもつことができ、心があたたかくなる本をお薦めしています。
Q6 近所にあるおすすめのお店やスポットを教えてください。
ご近所の「サンドイッチ マルコ」さんのサンドイッチは、お昼前に売り切れてしまうほどの人気です。当店でもマルコさんのサンドイッチのみ持ち込みOK。ドリンクの注文をお願いしています。最寄りの「武蔵新田駅」の反対側にある「新田神社」は新田義興を祀った神社で、「破魔矢」発祥の地だそうです。
ありがとうございました!
ティール・グリーン in シード・ヴィレッジ
創業 | 2006年3月3日 |
住所 | 〒146-0083東京都大田区千鳥2-30-1 |
TEL | 03-5482-7871 |
定休日 | 毎週月・火曜日 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
アクセス | 東急多摩川線武蔵新田駅より徒歩4分 |
ホームページ | http://teal-green.com/ |
SNSアカウント | Twitter/Instagram |
ブッククラブ※ | ◯ |
通信販売、発送 | ◯ |
おむつ替えスペース | ◯ |
授乳スペース | ◯ |
ベビーカーでの入店 | ◯ |
駐車場 | − |
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