1979年に5坪からはじまった子どもの本の専門店「こどもの広場」は地域に根差して40年以上。店主の横山眞佐子さんは、定期的に小中学校へも出向いて子どもたちに本の面白さを伝えていらっしゃいます。場所は九州が目の前の山口県・下関。お店の名前に「広場」とあるように、扉の奥にはみんなが集い、ゆったりと本が選べる空間が広がっています。
Q1 お店のご紹介をお願いします。
お店には靴を脱いで入っていただいているので、赤ちゃんはお父さんやお母さんのお膝にのって、大きくなった人は床にペタンと座ってすきな本を読めます。本箱と本箱の間にこっそりハマって読んでいる中学生もいます。本は自由な気持ちで読めるといいですね。
赤ちゃんから大人まで、自分の気持ちにぴったりな本に出会える事が大切です。「こどもの広場」はみんなが自分の遊び場のように出入りして欲しいと思い名付けました。だから、遊べるコーナーもあります。毎年初夏になると咲く、バラや紫陽花も自慢です。
Q2 お店をはじめたいきさつを教えて下さい。
今から41年前の1979年、私の子どもが幼稚園から何度も同じ本を借りて帰るので、それなら買ってあげようと本屋に行くと、子どもの本がちょっぴりしかなくてビックリ‼ すてきな本がいっぱいあるのに、地方の小さな町では手に取れないのは残念だ。じゃあ、自分で子どもの本屋をするしかない……と、無謀な挑戦でした。初めは5坪、今は30坪になりました。
Q3 定期的に行っているイベントはありますか。
「ヨムヨム広場」という名前で、毎週金曜日、0歳から楽しめるお話し会を開催しています。誰でも参加できます。手遊び、紙芝居、わらべ歌、絵本の読み聞かせなど。現在、コロナの影響で開催できていませんが、そろそろ再開したいと思っています。
「ほ・ほ・ほん講座」では、毎月1回(不定期)作家や編集者、さまざまな講師を囲んで、お茶とお菓子とおしゃべりで盛り上がりついでにチョットかしこくなれます。
それから、市内外の学校で本選びの会(選書会)も行っています。新刊500〜600冊を持って行って表紙を見せるように並べ、図書室に入る本を子ども達に選んでもらっています。選書の前に聞く店主の横山のブックトークで、子ども達が本の世界へ誘われていきます。
Q4 偕成社の本でいちばん好きな絵本と読み物(または思い出の本、注目の本など)を教えてください。
店主の横山とスタッフ3名が選びました。絵本だと『ふきまんぶく』『おおきなきがほしい』『まっくろネリノ』『からすのパンやさん』、読み物だと『大どろぼうホッツェンプロッツ』『チビ竜と魔法の実』(「シノダ!」シリーズ)『アルフレートの時計台』『遠く不思議な夏』がお気に入りです。
Q5 本選びのポイントや、はじめての本選びに困っている読者へ向けてメッセージをお願いします。
心惹かれ、おもしろそうと思わずページを開いて読み始めちゃった‼ それがあなたに一番ぴったりの本です。やっぱり子どもに手渡したい本は、さまざまな苦しみや悲しみや困難があっても最後には希望、よろこびが感じられるものが大切です。
Q6 近所にあるおすすめのお店やスポットを教えてください。
なんといっても九州がすぐ目の前の関門海峡を見て下さい。刻々と変わる速い潮流、大型船から小さな魚船まで、 1日に1000隻もの船が行き来しています。
有名な「唐戸市場」のほど近い所にあるチーズケーキが絶品のジャズ喫茶「居茶珈屋」と、市民から愛され続けるうどん屋「桃太郎」。やわらか麺でうまい安い!の天ぷらうどん、食後に食べるミルクセーキも外せませんよ。
ありがとうございました!
こどもの広場
創業 | 1979年11月23日 |
住所 | 〒750-0001 山口県下関市幸町7-13 |
TEL | 083-232-7956 |
定休日 | 毎週月曜日 |
営業時間 | 9:30〜18:00 |
アクセス | JR下関駅よりバス10分「西の端」バス停または、「新町一丁目」バス停 下車徒歩5分 |
ホームページ | http://www.kodomonohiroba.co.jp/ |
SNSアカウント | |
ブッククラブ※ | ◯ 0歳さんより |
おむつ替えスペース | – 遊び場スペースをご利用できます |
授乳スペース | – 遊び場スペースをご利用できます |
ベビーカーでの入店 | – 車椅子は入れます |
駐車場 | 2台 |
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