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作家が語る「わたしの新刊」

水の外の学校に通うさかなくんの世界を魅力的に描き切った力作!『さかなくん』

『そらからきたこいし』で2018年に絵本作家デビューしてから、『やねうらべやのおばけ』『たまごのはなし』(ブラチスラバ世界絵本原画展金牌受賞/ブロンズ新社)と1作ずつ大切に絵本を描きつづけているしおたにまみこさん。4作目となる絵本は、水中で暮らすさかなくんの、水の外の学校での生活を描いた『さかなくん』です。新たな表現に挑戦した本作について、しおたにまみこさんにお話を伺いました。

今回の主人公はどんなふうに決まりましたか? 

うろ覚えなのですが、たぶん、プールのような家ってすてきだなと思い、プールなんだから住んでいるのは魚だなと思い、わざわざ陸上でプールの家に暮らしてるのだから、水の外でも活動しているはずだと思ったので、水入りヘルメットを装備した小学生になったのではないかと思います。

動物と人間が一緒の学校に通っている(そしてみんなサイズが同じ!)世界には、なにか込められた思いがあるのでしょうか。

てっきり絵本ではよくあることだと思っていました。
ですが、ヘルメットをつけた魚しか出てこないと、ほかの惑星のはなしのようですし、さかなくんのほかは人間にしてしまうと、さかなくんが本当に特別な存在になるか、何かの比喩になってしまうのでいやでした。
大きさについてはあまり考えずに絵を描いていましたが、「さかなくん」の世界を身近に感じてもらうには大きさをそろえて良かったと思っています。

細かく描きこまれた絵はすみずみまで見たくなります。なにか「ここに注目してほしい!」という部分はありますか?

さかなくん以外の子たちも給食のときなど、それぞれそこそこ苦労しているので、みてみてください。

しおたにさんのお気に入りのシーンはありますか?

登校中のページと教室のページが結構すきです。

これまでの木炭で描かれたモノクロ基調とはちがう、色とりどりの絵になさったのはなぜですか。

さかなくんたちには「静か」というよりも、「楽しい」のほうがいいと思ったからです。

これまでの作品と違う手法で、なにか描いているときの気分などに変化はありましたか?

色をつけることで、手順が変わりしばらく混乱したのですが、色があることで、細かく描きこまなくてもいいか、と思えたので、絵がすこし軽くなったのではないかと思っています。

今後の作品もますます楽しみです! お話をお聞かせくださりありがとうございました。


 

しおたにまみこ
1987年千葉生まれ、埼玉育ち。女子美術大学工芸学科陶コース卒業。背景美術制作会社勤務を経て、絵本制作をはじめる。2014年「やねうらおばけ」で第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞受賞。2018年『そらからきたこいし』で絵本作家としてデビュー。同作が第11回MOE絵本屋さん大賞新人賞第2位受賞。作品に、『やねうらべやのおばけ』、『たまごのはなし』(ブラチスラバ世界絵本原画展金牌受賞)がある。

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