五味太郎の「言葉図鑑」は、言葉のはたらき別に巻をわけて、たっぷりと言葉をつめこんだ絵本シリーズです。ユーモラスな絵とユニークな言葉選びを存分に堪能できる全10巻!
バリエーション豊かな言葉をあつめた全10巻
本シリーズは全10巻(+4か国語版2巻)からなり、以下のように言葉のはたらきごとにわかれています。
(1)うごきのことば(動詞・約570語)
(2)ようすのことば(副詞・約470語)
(3)かざることば(A)(形容詞・256語)
(4)かざることば(B)(形容動詞・256語)
(5)つなぎのことば(助詞・47語)
(6)くらしのことば(挨拶語など)
(7)たとえのことば(比喩表現)
(8)かくれたことば(暗示・省略された語)
(9)しっぽのことば(助動詞)
(10)なまえのことば(名詞)
言葉図鑑 にほんご・えいご・ポルトガルご・スペインご
(1)なまえのことばとくらしのことば
(2)うごきのことばとかざることば
少し中身を見てみましょう。
『(1)うごきのことば』では、ひとつの見開きにひとつの風景が描かれます。画面には、子どもたちの生活でよく登場する動詞がびっしり!

きる・かく・あきる・ある

のぞく・あきれる・ぬぐ・ふざける
「本を片付けている人はどこ?」「カードゲームをしている二人は?」など、探し絵として楽しむのもいいですね。
『(3)かざることば(A)』では、いろいろなものを、さまざまな「かざることば」(形容詞)をつかってあらわします。「かわいいぼうし」「おおきいぼうし」「ふるいぼうし」など基本的な表現から、「てれくさいぼうし」「もどかしいぼうし」など、読み手の想像力をかきたてる、ちょっとクスッとするような言い回しも出てきます。
『(5)つなぎのことば』では、「風」に関する文章がつぎつぎにあらわれます。同じ「風」について話していますが、「てにをは」(助詞)を変えると、どうでしょう。与える意味や印象がガラリと変わりますね。助詞は、前後の文章のつながりをはっきりとさせたり、話し手の立場などの微妙なニュアンスを伝える大切な役割をもっているのです。
言葉の世界を広げるきっかけに
まだ小さな子は絵を見て楽しむもよし。言葉を話せるようになったら、たくさん声に出してみて、言葉のひびきや音を楽しんだり、その言葉がもつ意味を考えてみたりして、無限に広がる言葉の世界にふれてみましょう。子どもたちの生活でよく使う基本的な語彙はもちろんのこと、五味太郎さんらしい少しひねった視点も満載。大人もきっと学ぶところが多く、ニヤニヤと楽しめることまちがいなしです。
本シリーズには、日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語を併記した4ヶ国語版もあります。日本語の外にも、おもしろい言葉の世界は広がっています。ぜひ合わせてお楽しみください。