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今週のおすすめ

暑い夏の日、木陰にあつまるどうぶつたち。みんな入れるかな?『ちょっといれて』

太陽が照りつける日に外を歩いていると、ちょっとした木陰がまるで天国のように思えるときがありますね。『ちょっといれて』(さとうわきこ 作・絵)は、暑い夏の日に、いい具合の木陰を見つけたおばあさんと、どうぶつたちのゆかいなお話です。

「ちょっといれて」に「いいよ いいよ」と答えつづけていたら……

 主人公は、なんでも「いいよ いいよ」と言ってしまう、いいよおばあちゃん。ある暑い夏の日、ちょうどいい木陰を見つけたいいよおばあちゃんは、そこで本を読むことにしました。すると……

 「ねえ おばあちゃん、ちょっと いれて」とやってきたのは、暑くてヘトヘトのうさぎです。「ああ、いいよ いいよ」といいよおばあちゃん。

 そのあとも、その木陰で休もうと、ねこ、犬、へび、きつね、くまがやってきます。あんなに快適だった木陰は、いまや超満員! 涼むどころか、みんなが身を寄せ合ってなんだか暑そうです。そんな中、「よーいしょ!いれてもらうよ」と、ぞうまでやってきて……。さて、いいよおばあちゃんはどうするでしょう。

さとうわきこさんならではのユーモラスな絵本

 作者のさとうわきこさんは「ばばばあちゃん」シリーズ(福音館書店)などで知られる絵本作家。2024年4月には、最後の作品となった絵本『みちくさ』が刊行されました。その生き生きとしたユーモラスなお話と、味わい深い絵が本作でも楽しめます。

 さて、ぞうが木陰に入ってきたあと、いいよおばあちゃんはあることをするのですが……。ちょっと意外で、クスッと笑ってしまうオチは、どうぞ絵本でお楽しみください。

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今日の1さつ

数十年も前に星野さんの本の初版を購入し、大切な宝物となりました。ちりめん教室の先生に紹介したところいたく感動して、ペンペン草の押し絵を皆で創作することになり、今も大切に飾っています。毎晩寝る前に1ページずつ読み進め、とても優しい気持ちになって眠りにつきます。天国の星野さんに感謝を伝えたいです。(60代)

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