夏休みは、お出かけの機会も多いですね。ふだん使わない乗りものに乗るのは、ワクワクドキドキの体験です。『ひらいてびっくり! のりもの のりもの』(中垣ゆたか 作)では、ゆうちゃんと弟のこうくんが、2人だけでおばあちゃんの家をめざします。本当に乗りものに乗ったような気持ちになれる、大きくひらくしかけにも注目の一冊です。
バス、フェリー、電車で大冒険!
しっかりもののゆうちゃんと、のんびりやの弟のこうちゃんは、初めて2人だけでおばあちゃんの家に行くことになりました。
まず2人が乗るのは、バスです。「はやく はやく! バスが でちゃうよ!」あわてて乗り込むと……
中には近所のおばあさんが。2人の旅の話を聞いて、「えらいねえ」と飴をくれました。
バスの後ろのページを真ん中から左右にひらくと……どーん! 車内の景色が広がります。
2人は「フェリーのりば」というバス停で、バスを降りました。次はフェリーに乗るのです!
大きなフェリーのページをめくると……
フェリーの甲板にでました! フェリーが橋の下を通っています。ゆうちゃんとこうくんは、ここでお弁当を食べるようです。
さて、フェリーを降りたら、次は電車に乗るのですが、なかなか駅が見つかりません。不安になったゆうちゃんは、泣き出してしまいます。でもそこで、弟のこうくんが言いました。「おねえちゃん、あのおじさんに きいてみようよ!」
さあ、2人は無事に電車に乗って、おばあちゃんの家へたどり着けるでしょうか?
子どもだけの旅のワクワクとドキドキ、ダイナミックなしかけに釘づけ!
この本には、乗りものに乗る楽しさと、子どもだけで旅をするというワクワク、ドキドキがつまっています。そしてその気分をより一層盛り上げてくれるのが、ページが両側に大きくひらくしかけです。このしかけには、乗りものに実際に乗り込んだような没入感があり、主役の2人と一緒に旅をしている気持ちになります。
電車がトンネルをくぐるときの、迫力満点のしかけページも必見! 夏のお出かけの前や後、旅のおともにもおすすめです。ぜひ実際にしかけを体験してみてくださいね。