春から小学校に通うみなさん、どんな気持ちで春休みを過ごしたでしょうか。学校に行ったら国語の時間はあいうえおの学びから始まりますね。文字が読めるようになると、すこし厚い本も手に取ってみたくなるかもしれません。
そんなみなさんにおすすめしたいのが、おくやまゆかさんの童話『うりぼうウリタ もりのがっこう』。くいしんぼうであわてんぼのいのししの子ウリタに親しみを持ちながら、楽しく読める4つのお話がはいっています。
はじめまして、いのししの子、ウリタです!
おはなしの主人公は、いのししの子、ウリタ。春から森の学校に通いはじめ、たくさんの友だちもできました。ウリタは、くいしんぼうで、あわてんぼ。クラスのムードメーカーです。たまに失敗もしちゃうのですが、持ち前の明るさであまり小さなことは気にせず、ゆかいな毎日を過ごしています。
お話は全部で4つ! そのうち2つを紹介します。
●ウリタのおとしもの
学校へ通いはじめたウリタ。近所の三つ子タヌキが「ウリタにいちゃん、あそぼう あそぼう。」と追いかけてきますが、ウリタは学校へ行くのに忙しいのです。ところが、学校へいく途中、ウリタの友だちが「ウリタくん。おとしものだよ。」とつぎつぎ落とし物を届けてくれました。どうやらタヌキたちが、なにかいたずらをたくらんでいたようです!
●くいしんぼ ウリタ
おばあちゃんから届いた果物を食べすぎて、お腹が痛くなってしまったウリタ。でも、うっかりカギを忘れてお家に入れません。仕方なく、お庭でうんちをしてしまいました。絶対にバレないとおもったのに、お母さんは気づきましたよ。それはなぜ?
大きな文字で、どのページも見開きいっぱいの挿絵が描かれているので、ま自分で文字を読み始めたばかりの子でも、楽しく読み進めることができます。
みんなに助けられて大きくなる
ウリタの通う学校には、森からいろんな動物が集まってきています。
先生はコウモリのモリー先生、クラスのお友だちは、オオカミのガミコ、クマのグウタ、カモシカのモシコ、ヘビのビーなど。同じ種類の動物ではないですが、みんなクラスの仲間で、とっても仲良しです。
ウリタは、ときにみんなに助けられながら、知らなかったことにいろいろ出会い、成長していきます。これからもたくさんのことを吸収して、大きくなっていくのでしょうね。ウリタが友だちのように感じられ、応援したくなる、明るくて楽しい童話です。
ぜひ、最初に自分で読む本の1冊に、選んでみてくださいね。
▼作者がよむ『うりぼうウリタ もりのがっこう』動画公開中!