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絵本の相談室

保育士が答える! 0123歳のちょっとしたお悩み 第21回

週末のおでかけはテーマパークや遠出つづき。ちょっとゆっくりしたいです!


小さな子どもを連れて、「どこかへでかけよう!」と考えると、ちょっと楽しかったりします。

でも、実際にでかけてみると、ぐずって楽しんでくれなかったり、子どもが食べられそうなものが見つからず、中途半端な食事になってしまったりで、結局イライラして、帰路につく頃にはぐったり疲れる……。おまけに、まわりの家族や子どもと、自分たちをくらべて落ちこんでしまうなんてことも。

かといって、一日中家にいるというのも、かなりのストレスですよね。テレビや動画に頼ってしまったり……。

いろいろ考えた結果、やっぱり子どもをどこかへ連れて行ってあげたい、自分もリフレッシュしたいと考え、また、でかける計画を立てる。小さい子どもがいるおうちではよくあることだと思います。

 

子どもが心を動かされている瞬間につきあいたい。

小さな子どもたちに大事なことって、大好きな人たちと過ごすこと、食べること、そして自然の不思議さに心を奪われることなのではないかと思います。

風で葉っぱが音を立てていることに耳を澄ませ、落ちてくる葉をじっと見つめる。枯れ葉の上を、カサカサ音を立てて歩く。

そんな、子どもたちが「今だから」楽しめることって、近くの公園だったり、家の庭だったり、そんな、なんでもないところにたくさんあります。

保育園でも、公園や神社へ散歩に行くと、どんぐりがたくさん落ちていて、飽きずに拾う子どもたちに「もう帰ろうよ~」と声をかけたことが何度もあります。

おとなは楽しむことができないことに、子どもたちは心を動かされている。そんな子どもたちの時間にちょっとつきあってみるのはどうでしょうか?


それだけではちょっと物足りないなら、おにぎりを作ってでかけるのもいいですね。がんばって、お弁当を作る必要はなくて、おにぎりとお茶だけで十分。あまり食べなかったら、家へ帰ってまた食べたらいいんです。のんびり食べるお弁当の時間は、おとなにとってもリフレッシュになるはず。

秋の一日を楽しむなら、気持ちのいい青空がいっぱいに広がっている日に、家のベランダでお弁当を食べるだけでも、子どもとおとな両方にとって、特別な休日になるかもしれません!

ここ数年、わたしは家の前の公園で、落ち葉アートを楽しんでいます。近所のお散歩中の人たちや、カップルが声をかけてくれたりして、楽しい時間です。

 

おでかけを楽しみにできるような、見通しを持てる絵本があると、さらにいい!

小さなおでかけを楽しみにできる絵本はたくさんあります。

読み終わった絵本のページを閉じて、「あしたお弁当もってでかけようか?」って、お弁当箱をだしてみるなんてどうでしょう? 小さい子にとって、これからどんなことをするのかという見通しを持つことは大事なこと。子どもが楽しみにできる休日を、絵本がお手伝いしてくれると思います。

『あきぞらさんぽ』(えがしらみちこ・作、講談社)
女の子が「あきぞらさんぽ」にでかけます。どんぐりがぽとんと落ちてくるのを見て、自分もどんぐりのようにひざを抱えてとんでみる女の子。みのむしやはっぱのまねっこも。とんぼのまねっこをしていると、スイーと、体がうきあがる。お父さんがたかいたかいをしてくれる場面。あー、こんな秋の一日を過ごしたいなと思える1冊。

『おべんとうなあに?』(山脇恭・作、末崎茂樹・絵、偕成社)
どうぶつたちがピクニック。みんなのお弁当がしかけになっていて、しかけをめくると、お弁当箱のふたが開き、中が見えるようになっている。どれもすてきなお弁当。でも、ぞうくんのお弁当がない!というハプニングが起こる。見つかったぞうくんのお弁当は、「ともだち弁当」! おにぎりやごはんに顔があるのって、楽しくなるお弁当ですね。

『おべんとう』(きのした けい・作、moko・絵、コクヨ株式会社)
しかけで、お弁当を作る過程を楽しめる絵本です。子どもと一緒に、実際にお弁当を作ってみるのも楽しいと思います。からあげは難しいけれど、サンドイッチのたまごやツナを混ぜたりするのはできそう。子どもと一緒に作るときれいにできないと思うかもしれないけれど、家族の分なら、気にしなくて大丈夫。この絵本は、子どもが自分で作っているような気持ちにもなれるのでおすすめです!

『もりのかくれんぼう』(末吉暁子・作、林明子・絵、偕成社)
秋の森の感じがなんともすてきな色合い。おにいちゃんをおいかけて迷いこんだ森で、「もりのかくれんぼう」と出会い、動物たちとかくれんぼをする。文章はちょっと長いけれど、節をつけて歌ってみるのもいい。見事にかくれている動物たちを探すのは、おとなでもおもしろい。実際に子どもたちと森や林を歩いてみると、地面に近い子どもたちはいろんな発見をするので、楽しい時間になると思います。

 


安井素子(保育士)
愛知県に生まれる。1980年より公立保育園の保育士として勤める。保育士歴は、40年以上。1997年から4年間、月刊誌「クーヨン」(クレヨンハウス)に、子どもたちとの日々をつづる。保育園長・児童センター館長を経て、現在は中部大学で非常勤講師として保育と絵本についての授業を担当。保育者向け講演会の講師や保育アドバイザーとしても活動している。書籍に『子どもが教えてくれました ほんとうの本のおもしろさ』(偕成社)、『0.1.2歳児 毎日できるふだんあそび100ーあそびに夢中になる子どもと出会おう』(共著、学研プラス)がある。月刊誌「あそびと環境0・1・2歳」(学研)、ウェブサイト「保育士さんの絵本ノート」(パルシステム)、季刊誌「音のゆうびん」(カワイ音楽教室)で連載中。

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小学校低学年での読み聞かせの本を探していてみつけました。以前に作りかけの木の家をみせてもらって、憧れたことがあり、手にとりました。子供たちに読むのを楽しみにしています。あのツリーハウスは完成したのかしらと思ったりしています。(70代)

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