一度「こわい」という思いを抱くと、今まで何でもなかったものたちが急にどれもぶきみに見えてくる、という感覚、誰しも抱いたことがあるのではないでしょうか? 『ほげちゃんとおばけ』(やぎたみこ 作)は、ぶさかわなぬいぐるみ「ほげちゃん」を主人公にした人気絵本シリーズの一作。ほげちゃんが真夜中に、絵本でみたおばけたちとであい、大混乱!?
はじまりは、お父さんがお土産に買ってきた、おばけの絵本!
ある日の夜、ほげちゃんがいるおうちのパパが、娘のゆうちゃんに絵本を買ってきました。絵本には、
「そらに はんぶんの おつきさまが でている よるには、おへやの いろんなものが おばけに なるよ」
こう始まる絵本には、カーテンおばけ、テーブルおばけなどの絵絵がぞくぞく登場! ゆうちゃんはこわかったのか、途中でどこかへ行ってしまいましたが、ほげちゃんは絵本のつづきが気になって仕方がありません。
みんなが寝た後に、こっそりふとんから抜けだしたほげちゃん。絵本をひらいて読みはじめますが……ふと、今夜そらにうかんでいるおつきさまは絵本とおなじ「はんぶん」だということに気づいてしまいます! すると、急に、風の音や、とけいの音も気になってきて……。
逃げれば逃げるほど、暗やみのなかでわけのわからない「おばけ」たちにでくわしてしまうほげちゃんの大奮闘っぷりが必見の1冊です。
お話に出てくる絵本&ほげちゃんのミニハウスの作り方を収録!
「ほげちゃん」シリーズは、毎作、見返し(=表紙と裏表紙をめくったところ)についているおまけが好評ですが、今回はとくにスペシャルなおまけがついています!
おまけ1:絵本のなかでゆうちゃんとほげちゃんが読む絵本『おばけのおまつり』を巻末に収録!
著者の名前は「ややぎ たたみ」さん! ほげちゃんをぞわぞわさせた絵本、いったいどんな内容なのでしょうか?
おまけ2:見返しにフェルトでつくる「ほげちゃんハウス」の型紙が入り!
写真は実際に著者のやぎたみこさんがつくった「ほげちゃんハウス」。裁縫上級者ではないとこんなにうつくしくはいかないかもしれませんが……自分でつくるとなんでも愛着がわくもの。ぜひぜひ大人でわいわい、お子さんとたのしく、挑戦してみてくださいね。