「まっすぐ帰りなさい」と言われても、ついついしてしまう「みちくさ」。友だちと石をけって遊んだり、花の蜜をこっそり吸ってみたり……みなさんはどんな思い出がありますか? 今回ご紹介する『みちくさ』(さとうわきこ 作・絵)は、少し……いえ、かなり変わったみちくさのお話です!
歩きなれた町が、いつもとちがうみたい!
学校の帰り道、「ちょっとみちくさをしてかえろう」と、男の子はいつもとちがう道を歩きます。すると……川の中にだれかいる! なんと、草のおばけたちが遊んでいました。
そのあとも、ずんずん進んでいくと……どうろで縄跳びをしている、マンホールのふたに出会ったり、美容室では、野菜のマダムたちがおめかしをしていたり!
いつもの商店街、いつもの公園、いつもの神社に寄ったはずなのに……なんだか、変だぞ! 男の子は、一風変わった町のようすを思いっきり楽しみます。やがて、日が暮れてきて……。