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絵本&読み物案内

クリスマスのあと、サンタさんの「オフ」の過ごし方は? フィンランド発の絵本『サンタクロースの冬やすみ』

2021.10.18

みんなが大好きな、うれしい楽しいクリスマス。12月24日は、サンタクロースが一番忙しい日ですね。では、そのあとはサンタさんはどのように過ごしているのでしょう? 『サンタクロースの冬やすみ』(いながきみはる 訳)は、フィンランドで長く愛されるマウリ・クンナスによる絵本。ロングセラー『サンタクロースと小人たち』に登場する小人たちとサンタさんの13日間の冬休みを、日ごとに追いかけます。


サンタクロースと小人たちの冬休みを、1日ずつ紹介!

 12月24日のクリスマスイブの日、世界じゅうの子どもたちにプレゼントを届けた、サンタクロースと小人たち。仕事を終えて帰るのは、フィンランドのコルバトントリという山のふもとにある、ひみつのサンタ村です。
 ゆっくり体を休めたら……いよいよ、サンタ村の冬休みのはじまりです!
 
 クリスマス当日の朝、サンタクロースと小人たちは、みんなでホールに集まります。この日は小人たちも、サンタクロースから小さなプレゼントをもらえます。


 そのあとは、みんなそれぞれ自分の部屋にもどり、のんびりと時を過ごします。マッテウスは屋根裏でまんがを読み、一番年寄りのタータは、子どもたちに昔ばなしをします。仕事が趣味のアルトリは、することがなくて落ち着かないみたい! 本が大好きなサンタクロースは、居眠りしながら読書をします。

  翌日からも、楽しみはいっぱい!
 
 12月26日:馬のそりにのる日
 年寄りの馬、リストのそりに乗ってお出かけ。夜はダンスパーティが開かれます!
 
 12月27日:劇をみる日
 プレゼントを配り終えてからっぽになった、サンタ村の巨大なおもちゃ倉庫で、サンタ劇団が劇を披露します。もちろん、主役はサンタクロース!
 
 12月28日:いたずらの日
 どんなにふざけたことをしてもしかられない、子どもたちにとって最高の日です。大人たちにいたずらをしかけたり、遊んでもらったり。
 

ゲームはたいてい、サンタクロースの負け。でも、その理由を知っているのは、奥さんだけです。「サンタは、子どもたちにかたせたいのよ」ですって!

 
 こんなふうに、冬休み最終日の1月6日まで、サンタ村の冬休みを追いかけます。毎日楽しいことがいっぱいで、ンタ村に行ってみたくなります。
 

年明けの1月3日は、町へいく日! サンタクロースと小人たちは、みんなサングラスをかけて変装しますが……町の人々は年に一度のこの日を知っているので、サンタさんたちを見てもあわてないみたいです。

ロングセラー『サンタクロースと小人たち』とあわせて。絵を眺めるのも楽しい、マウリ・クンナスの絵本

 この本を手がけたマウリ・クンナスは、フィンランド生まれの絵本作家。代表作の絵本『サンタクロースと小人たち』(原書:1981年初版)は、26の言語に訳され、世界中の子どもたちに愛されています


 今回ご紹介した『サンタクロースの冬やすみ』は、『サンタクロースと小人たち』の原書からは40年後に刊行された新作。クンナスの絵本の特徴のひとつである、細かく描きこまれた絵は、前作と変わらず、わたしたちを楽しませてくれます。絵をよく眺めてみると、新たな発見があるかもしれません。
 
 サンタクロースと小人たちの、「オフ」の様子がじっくり見られる一冊。今年のクリスマスや冬休みに、ぜひお手にとってみてくださいね。

 

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