ほんとうは上手にひけるのに、なぜ? 実は、それにはわけがありました。
雨の時期にぴったりのゆかいな絵本『イーラちゃんとあめふりピアノ』(しまだともみ 作)をご紹介します。
ピアノが得意なイーラちゃん、演奏をたのまれてカエルの国へ!
イーラちゃんが、おうちでピアノをひいていると、どこからかカエルがあらわれました。
「わしは カエルのくにの おうさまじゃ。きょうは イーラちゃんに おねがいが あって、まいったのじゃ。」
カエルのおうさまのお願いは、ピアノを演奏することでした。あめふりピアノ」に合わせてカエルが合唱する、雨がふるのだそうですが、おうさまはピアノが苦手。ちっとも雨がふらなくて、こまっているといいます。
「そんなことなら よろこんで!」
イーラちゃんは、カエルのおうさまの魔法で小さくなって、カエルの国へ向かいます!
鏡がカエルの国への入り口! ピアノの鍵盤の道を進んだら、到着です。
イーラちゃんのピアノで、雨がふった! ところが……
カエルの国にやってきたイーラちゃんは、さっそくあめふりピアノで「あめふり」という曲を作って演奏しました。とってもすてきなその曲に、カエルたちは楽しく合唱し……やがて、念願の雨が、ザンザカ ザアザア 降り出しました!
ところが、イーラちゃんがおうちに帰ろうとすると、カエルのおうさまが引きとめます。
「あんなに じょうずに あめを ふらすことが できるのは、イーラちゃんの ほかには おらん。ずっと ここで、わしらと いっしょに くらそうでは ないか。」
さあ大変! イーラちゃん、どうしましょう?
「あめふり」「イライライーラちゃん」2曲のがくふつき!
本の中には、2曲のがくふがついています。おはなしにでてくる「あめふり」と、イーラちゃんのことを歌った「イライライーラちゃん」です。YouTubeで聴くこともできます!
おはなしと一緒に、ぜひ歌も楽しんでくださいね。
♪あめふり
♪イライライーラちゃん
*イーラちゃんの絵本はほかに、1作目の『イーラちゃんはおうさま』、3作目の『イーラちゃんとまじょのヤーダちゃん』があります。どの本でも、パワフルで前向きなイーラちゃんが大活躍しますよ!