きょうご紹介する絵本は『おばけやしきへようこそ!』(キッキ・ストリード 作/エヴァ・エリクソン 絵/オスターグレン晴子 訳)。さて、いったいどんなおばけたちが待ちかまえているのでしょうか?
人里はなれすぎて誰もやってこないおばけ屋敷に、ある夜、お客さまが!
想像どおりのおばけ屋敷! おそろしそうです…。
そのお屋敷に、ある夜、道にまよったひとりの女の子がたずねてきました。お父さん、お母さんはぐれて、ひとまずどこかに泊まらせてもらおうと、この屋敷のドアをノックしたのです。夜に! ひとりぼっちの女の子! このまたとない「おそろしさ」をためすチャンスに、屋敷の住人たちは、大はりきり!
ところが、この子、なかなか手ごわい人物だったのです
「もっとがんばって!」思わずおばけを応援したくなる負けっぷり
このがっかりした表情! ねまきにサンダルという怪物の格好から、いかにふだんなまけているかがうかがえます。
見た目とは裏腹に、たよりない屋敷の住人たちと、何者にも動じない女の子の、まさに「のれんに腕おし」のやりとりが楽しい絵本。
ハロウィンにむけての1冊にいかがでしょうか?