夏は外遊びが楽しい季節。家族で水辺に出かける機会もありますよね。そんなとき、子どもたちが好きなのが、生きものを見つけること、そしてつかまえること!
その瞬間は、「みて! こんなのつかまえたよ!」と嬉しい気持ちになりますが、はたしてどうやって持って帰り、どうやって飼ったらいいのか、わからなくて困ってしまう……ということも多いもの。
きょうはそんな場面で大活躍する『海の生きもの つかまえたらどうする?』(杉本 幹 文/松橋利光 写真/こばようこ 絵)をご紹介します。
こんな場所で、こんな生きものみつけた! さまざまな水辺の環境と、そこにいる生きものを紹介
海の生きものをつかまえてみたい! でも、どんな場所にいるんだろう? まずは、それを知ることからスタートします。
ひとくちに「岩場」といっても、生きものがいる場所は、海の近くの岩の下、すき間、はたまた海から少し離れた陸の岩と、さまざまです。それぞれの生きものがよくいる場所や探しかたを、イラストで図解しています。
実際の取材でみつけた生きものは、右側に写真つきで紹介。飼いやすさを星3つでわかりやすく示しています。
さあ、つかまえた! どうやって持って帰って、どうやって飼う? 飼いきれなくなったときの放しかたもひと目でわかる!
次はいよいよ、生きもののつかまえかたと、「つかまえたらどうする?」です。
、その後の飼いかたなどを、生きものごとに写真で詳しく紹介。や、ケースに入れるものなどが具体的に書いてあります。これをみて準備しておけば、つかまえた後も安心です!
そしてもうひとつ、この本の大きな特徴が、「飼いきれなくなったらどうするの?」という疑問にもこたえていること。持ち帰った場所に返すのが一番ですが、その際の運びかたなども書いてあるので、最後まで生きものを大切にする意識が身につきます。
あとがきの「おとなのかたへ」というコーナーで、著者の杉本幹さんと松橋利光さんは、こんな風に述べています。
子どもたちが「自分でつかまえた生きものを飼いたい!」と思う心を、どうぞたいせつにしてください。
自然の中で出会った生きものをつかまえて、飼育することで、その生きものがくらす環境というものにも目が向くでしょう。さらに、飼育のたいへんさも、命のたいせつさも肌で感じて「責任」が芽生えるのではないかと、そういったことを願って、この企画は生まれました。
生きものにじっくり向き合い、観察し、考える。夏の自由研究にもおすすめの題材です。ぜひ手にとってみてくださいね。
自然でつかまえる生きものだけでなく、ペットショップで買う生きものの飼いかたも登場します! 生きもの本来の環境を再現して飼うのにぴったりです。
★庭や公園など、より身近な場所でみつかる生きもののつかまえかた、飼いかたを紹介した『(秋山幸也 文/松橋利光 写真/こばようこ 絵)も好評発売中です! ダンゴムシやバッタなどの昆虫、トカゲやカエルも登場します。