近ごろ、都会ではめっきり見かけなくなったカタツムリ。でも、実はカタツムリは、さまざまな生き物たちが生きる上でかかせない存在なのです! 今日は、生き物たちを主人公にしたユニークな絵本を多く描いている三輪一雄さんの『こちらムシムシ新聞社〜カタツムリはどこにいる?〜』をご紹介。“食べられるカタツムリ”について徹底研究します。
カタツムリはどこにいる?
調べてみると、アスファルトの多い都会は、しめった状態の土が少ないため、カタツムリにとっては住みにくい場所のようです。ということで、テントウムシ記者は、土の多い田舎へ赴くことに。
食べる理由は生き物それぞれ。カタツムリは万能食材!?
森で最初に出会ったのは、土を掘るイノシシ。
「え? 何してるかって? カタツムリをさがしてるんだ。」
「えっ!? カタツムリっ? 食べるんですか?」
「もちろん食うさ。とくに冬がくると、冬眠しない野生のほ乳類にとって、落ち葉の下で冬眠するカタツムリは非常食になるのさ。」
どうやら、タヌキやアナグマ、ハクビシン、イタチなどなど、カタツムリを食すほ乳類は多々いるようです。
気になるカタツムリの内部構造も大公開
絵本では、食物連鎖の中でのカタツムリの役割だけではなく、その生態についてもわかりやすく紹介しています。あの独特なカラの中には何が入っているのか? カタツムリ自身は何を食べるのか? そんなに食べられてばかりで、絶滅しないのか?(それを見越してすごくたくさんの卵を産むようです)などなど。
夏のレジャーで自然ゆたかなところへお出かけの際は、ぜひカタツムリさがし、してみてくださいね。