秋になりました。秋は十五夜もあり、。きょうご紹介する『ちいさいねずみ』は、おなかをすかせた小さいねずみと、空でいつも笑っているだけの「お月さん」を描いた秋の絵本です。おいしそうなお月さんに、思わずおなかが鳴ってしまうかもしれませんよ!
まあるいお月さんは、できたてチーズにちがいない!
ある町で空を見上げた、ちいさいねずみ。空にはまんまるのお月さんが、ちんがり笑っています。「お月さん、あんた できたての ほやほやの チーズで できてるんでしょ。」おなかをすかせたねずみには、どうしてもお月さんがチーズに見えて仕方がありません。
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チーズのお月さんはなかなか出てこない
またまあるいチーズのお月さんが出てくるのを、楽しみに待つねずみ。でも、天気が悪いとお月さんは出ず、出てきたと思ったら、それは三日月のお月さんでした。ねずみは三日月のお月さんに伝言をたのみます。「チーズの お月さんに あったら いってくれない。はしごは だめだったからって。」
あらわれたお月さんを追いかけて、ねずみは山へ
雨の日をしのぎ、チーズのお月さんを待ちわびたねずみは、ある日とうとう空にふたたびお月さんを見つけます。お月さんが山のほうへ行くのを見たねずみ
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秋の夜に浮かぶまあるい月は、たしかにとってもおいしそうですよね! 「ちんがり」笑うやさしい光を思いながら、ゆっくり読みたい絵本です。