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みんなの研究通信

ダイビング うらばなし パラオの海にもぐって

 
『妖怪は海にいる!? アラマタ式 海の博物教室』の著者、荒俣宏さんの「ダイビングの師匠」として本のなかにも登場する坂上治郎さんに、荒俣さんといっしょにもぐるようになったきっかけや、ダイビングのようすなどを語ってもらいました!
 
荒俣さんといっしょに海にもぐるようになったのは、いまから10年くらい前。ぼくは浮遊生物の研究を長年つづけていたんですけど、それをもっと広めるために、ゲストを呼ぶことになったんです。それで、雑誌の取材という名目で、荒俣さんが写真家の人といっしょにやってきたのがきっかけでした。
 
ナイトダイビング初心者の荒俣さんのサポートをしながら、いろいろな浮遊生物たちをつかまえたあと、水槽にとっておいていたら、夜中になってもずーっと水槽の前からはなれない人がいたんです。それが、荒俣さんでした。すっかり意気投合して、ふたりで夜が明けるまで、いろいろな話をしました。
 
それから、いっしょに海にもぐるようになりました。浮遊生物は、そのほとんどが5ミリとか1センチくらいのごくごく小さなものです。ちょっと目をはなしたり、水の流れができてしまったりすると、あっというまにいなくなってしまいます。
 

セダカギンポの幼魚

 
浮遊生物を観察したり、写真にとったりするには、海中でぴたっと止まる必要があります。でも、人間は呼吸をしただけで、浮いたり沈んだりしてしまう。息をとめて、まるでじぶんが浮遊生物になったような気分でシャッターを切るーーそんなふうにして、観察と撮影をしています。
 
荒俣さんのすごいところは、とにかくなにがあってもぜんぜん動じないこと。たいていの人は、怖がったり緊張したりすると、余計にタンクのなかの空気を使ってしまうものですが、荒俣さんにはそれがぜんぜんない。いつも全力で、目をキラキラさせながら生きものたちを追いかけています。夢中になりすぎていて、心配になることもあるくらいです。
 
ダイビングが終わると、荒俣さんはいつもさけび声をあげています。「たのしいー!」とか、「見れた―!」とか。そのすがたは、まるで小学生そのもの……でも、それは私もおなじかもしれません。いつまでも小学生のような気分で、海の生きものの不思議をいっしょに見て体験するのが、なによりたのしいんです。
 
談・写真/坂上治郎(水産学博士)

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