絵本は読み手と子どもをつなぐ、絶好のコミュニケーションツールのひとつです。今回は、子どもといっしょに楽しめる、探して・数えて・あそべる絵本「せべまさゆき あそぶえほん」シリーズをご紹介します。
『さがしてごらん 100にんかくれんぼ』
「かいぞく100にん」「きのぼり100にん」「サンタクロース100にん」など、見開き1ページにつき、100人が登場。そのなかから、「この10にんをみつけて!」とピックアップされた、かくれんぼしている10人を見つけましょう。そのほかにも「ねこどこ?」「すいかたべているのだーれ?」などの質問に答える楽しみもあります。
『かぞえて・みつけて どうぶつパレード100』
くまの音楽隊が100頭、パレードをはじめました! さて、本当に100頭いるか、数えてみましょう。くまたちは行儀よく並んでいて、また要所要所で「今何人目か」が書かれているので、まいごにならずに数えることができますよ。途中ではさまる「どんぐりどこ?」「リボンしてるのだれ?」などの質問にも答えてみましょう。
『かぞえてごらん ぜんぶで100』
「ねずみが100ぴき」「ねこが100ぴき」「もぐらが100ぴき」など、見開き1ページにつき、ひとつの動物が100匹登場します! 100匹ぜんぶ、数えられるかな? 「匹」「羽」「個」「頭」など、ものによって変わる数の単位も自然に身につけられます。
新刊は、小さい子も楽しめる!『ぜんぶで10』
2023年9月に刊行予定の『ぜんぶで10』は、『ぜんぶで100』を少し簡単にして、より小さなお子さんも楽しめるようにした絵本です。まずは、カラフルな色やおもしろい形をながめて楽しんでください。それから、探し絵に挑戦したり、1から10まで数えたり、それぞれのおうちで好きな遊びをさがしてみて! 本のサイズも小さめで、小さなお子さんがじぶんでページをめくるのにも、ぴったり。
せべまさゆきさんの絵本はそのほかにも、100匹のおさるが食べもの探しにでかける『さがしてみよう おさるが100ぴき』、迷路やまちがい探しが楽しい『きょうりゅうぱずる』、100人分の名前が登場する『おなまえ100』があります。
何度も開いてたしかめたくなる、圧倒的な登場人物の数!
「せべまさゆき あそぶえほん」は、どの絵本をとっても、見開きいっぱいにびっしりと描かれた人や動物たちが魅力的。それぞれが個性的な動きをしているので、一人(1匹)も見逃さずに、探してみたくなります。
またメインの遊び方のほかにも、小さく書かれた質問に答えるのも楽しい! オリジナルの質問を出し合えば、子どもとのコミュニケーションもはずみます。
本シリーズは、フランスをはじめとして、オランダ、スペイン、ドイツ、ベルギー、ニュージーランド、カナダ、タイなど、ヨーロッパを中心に翻訳され、人気を博しています。フランスでは、『かぞえてごらん ぜんぶで100』が楽しいカードゲームにもなりました。
じっくりと時間をかけて眺めて、また二度、三度と開きたくなる絵本です。ただし、楽しくもりあがりすぎて、おやすみ前には向かないかもしれないので、要注意!