2020年からはじまる小学校英語の必修化。英語の重要性が高まる昨今ですが、英語が第二言語という国もある一方、単一言語国の日本では英語を日常的に耳にする機会は、「英語」ときくと苦手意識が先立ってしまうも多いはず。
今回ご紹介する『ABC ゆかいなアルファベットだいずかん(アラン・サンダース 作、高津由紀子 訳、外山節子 監修)は、探し絵を楽しむうちにABCに親しめる1冊。まずは基本のABCを、遊びながら学んでみましょう!
AからZまでの各ページにまたAからZ!?
この本の最大の特徴はAからZにわかれたそれぞれのページのなかに、AからZではじまる言葉が隠れていること! ページをめくるごとに、テーマに沿ったAからZではじまる言葉をみつけて遊ぶことができます。
たとえばBのページのテーマはBではじまる「Birds(鳥)」。このページにはAlbatross(アホウドリ)、Bluebird(ルリツグミ)、Cockatoo(オウム)のように、AからZではじまる「鳥の名前」が隠れています。ひとつひとつの意味を覚えなくても大丈夫!(けっこうマニアックな単語も並んでいるので…)。まずはAからZの順に、アルファベットに親しむことが大切です。
ほかのアルファベットのテーマをみていくと、Dは子どもたちの大好きなDinosaurs(恐竜)。カタカナで覚える恐竜の名前は、一番親しみやすいかもしれません。FはForest(森)。森でみつけられる動物や食物などの言葉が登場します。
単語は全部で676個以上。全部みつけられるでしょうか?
英語らしく聞こえちゃう読みがなつき!
英語を学ぶ上での悩みはさまざまあると思いますが、その一つが「発音」が難しいということです。ルールを学んでも、発音の細かいニュアンスをつかむことが意外と、ネイティブの方に言葉が通じないこともあります。
そこで、この本では多くの英語教材を手がけてきた特別な「読みがな」をふっています。それも「英語らしくきこえちゃう」読みがななのです!
たとえば
Ocean(海)だったら、オウシュン。
Bicycle(自転車)だったら、バイスィコウ。
Triceratops(トリケラトプス)だったら、チュらィセらトプス。
一番強くいう部分が太字、他と比べて小さくいう部分は小文字になっています。本当の発音を知らないと、いまいちピンとこないかもしれないので、Google翻訳の力を借りて、英語の音声と比べてみましょう!
音声とこの独自の読みがなをくらべると、かなり近いことがわかると思います。日本語では外来語をカタカナ語にしているので、Oceanはオーシャン、Bicycleはバイシクル、Triceratopsはトリケラトプス、と発音しがちですが、実はこのカタカナ語にとらわれてしまうことも、うまく発音できない原因の一つなのです。
発音や読み方のルールはさておき、まずは声に出して読んでみることも大切です。カタカナ語のことは忘れて、ぜひこの独自の読みがなで、英語本来の発音を目指しましょう!
英語ぬきでも楽しめる、探し絵あそび
イラストと英語が所せましと並んでいるの本ですが、英語をぬきにした探し絵を楽しむこともできます。実はそれぞれのページにはネズミのイラストと、パンツのイラストが隠れているのです。
特にパンツは難しく、意外な人がはいていることもありますよ。自分で「●●はどこ?」など問題をつくって、友だちにてみるのも楽しいですね。
最後のページにもおまけの探し絵問題がついています。などみんなで何度も開いて楽しんでくださいね。