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作家が語る「わたしの新刊」

生活の中から生まれたファンタジー! 絵さがし絵本『くつしたど〜こだ?』オガワナホさんインタビュー

2026.02.06

人気イラストレーター、オガワナホさんのあたらしい絵本『くつしたど〜こだ?』は、たのしい絵さがし絵本! 実は、元のアイデアは、ふだんの生活での娘さんとのやりとりから生まれたのだそうです。オガワナホさんに本作についてお話を伺いました!

どこの家庭でも起きているかもしれない、「なぜかくつしたが片方なくなる問題」。それが、くつしたたちが「おさんぽにいってしまった」という設定になっているのが、かわいらしいですね! これは、どんなふうに着想されたのですか?

わが家でも、くつしたはいつも片方だけ行方不明になります。ある日、「片っぽたちはどこへ行ったんだろう」と私が嘆くと、娘が「おさんぽじゃない?」と返してきました。そのひとことで、ひらめきました。私にとっては困りごとだったことも、いなくなったくつしたがおさんぽに出かけているのだと思ったら、なんだか面白く感じられて。

生活の中から生まれたファンタジーなのですね! そして、リボンのついたくつしたはリボンがいっぱいのお店へ、ながーいくつしたはヘビの仲間入り……と、それぞれ自分と似たものの中にまぎれこんでいってしまいます。それを読者が見つけだす絵さがし絵本になっていますね。絵の中にくつしたを隠すのはむずかしかったですか?

すぐに見つかってしまっては物足りないし、むずかしすぎても楽しめません。「どんな隠れ方なら、ちょうどいいかな?」と考えながら手を動かして、絶妙な隠し具合を目指しました。頭の中で「ここがいいかも!」とひらめいても、いざ描いてみると想像ほどしっくりこなかったり、ラフを描いていたら思いがけず次のアイデアが浮かんできたりと、試行錯誤を重ねました。家族に「どこに隠れていたらびっくりする?」と聞いたりもしました。

ページを開くたび、画面の色や雰囲気が変わって、そのバリエーションが楽しいです。絵を描かれるにあたって、どんなことに気を配りましたか?

イラストレーターとしてのいつもの作風では、色数を抑え、白い余白を残したシンプルな表現を好んでいます。

けれど、保育園や学校などで子どもたちにいろんな絵本を読みきかせしてみると、カラフルなページのほうが反応がよく、喜んでくれるように感じます。

とくに今回の絵本はシンプルなお話だからこそ、ページごとの色の変化で楽しませたい。そんな思いから、くつしたのもように合わせて、場面ごとにテーマカラーを考えました。

オガワさんがとくに気に入っているページはどれですか?

ハートとチェックのくつしたのページです。このネズミたちだけでも、ひとつのお話が生まれそうですよね。ちなみに娘のお気に入りは、サーカスのページだそうです。

ふだんから、お子さんといっしょに絵本を楽しまれているそうですね。子育てする中で、絵本や絵に対するスタンスや意識が変わったことはありますか?

子どもが生まれて、毎日たくさんの絵本を読む生活がはじまり、世の中にはこんなにも素敵で、よく考え抜かれ、作者の愛が詰まった本があふれているのだと、あらためて感じています。そのせいか、一冊一冊をより大切に読むようになりました。笑ったり、感動したり、「そうきたか!」とうなったり、ときには悔しくなったり(笑)。

職業柄、好きな作家や画風がはっきりしていて、好みの範囲は決して広くありませんでした。けれど、子どもが自分で絵本を選ぶようになってから、読むジャンルがぐっと広がった気がします。

子どもの喜ぶポイントや笑いのツボが、大人の私とは違うことも多く、そんなときに「なるほど」と気づかされますね。

この絵本は、どんな人に、どんなふうに読んでもらいたいですか?

字が読めなくても、子どもがひとりでじーっと眺めて楽しんでくれるような絵本になっていたらいいなと思います。

読みきかせするときは、「かたっぽのくつした」以外にも、ページの中にあるこまごましたものを、ぜひいっしょに探してみてください!
「ネコはどーこだ?」
「ケーキはどーこだ?」
そんな声をかけあいながら、大人と子どもがそれぞれの視点でいろいろなものを見つけだし、いい時間をすごしてもらえたら嬉しいです。

ありがとうございました!

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