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絵本&読み物案内

堀内誠一の絵で鮮やかに絵本化『オズの魔法使い』

2025.01.20

世界中で愛される、ライマン・フランク・ボームが手がけた童話『オズの魔法使い』。岸田衿子の軽やかな文章と堀内誠一の色彩豊かな絵で、不朽の名作を絵本化しました。

たつまきに連れさられた先は、魔法の国だった!

 あるとき、家ごとたつまきに巻きこまれてしまったドロシー。たどり着いた先は、魔法使いや魔女たちのいるオズの国でした。

 わらでできたかかしに、ブリキのきこり、それに弱虫なライオンと友だちになったドロシーは、オズ大王に会って、カンザスの家に帰してもらうため、みんなで、エメラルドの都をめざします。

 頭の中にわらがつまったかかしは、脳みそを求め、胸のなかがからっぽのきこりは、心臓を求め、弱虫なライオンは勇敢な心を求め……。それぞれにどこか足りない部分をもち、悩んでいる彼らが困難に立ち向かうさまは、ハラハラドキドキを超えた感動を読者に与えてくれるでしょう。

アメリカ生まれの大ヒットファンタジー

 『オズの魔法使い』は、1900年にライマン・フランク・ボームが発表したアメリカ発の長編童話です。1作目が空前の大ヒットとなり、全14巻の「オズ・シリーズ」が書きつがれました。今では、日本でも子どもから大人まで親しまれる、不朽の名作となっています。

 本作は1969年に世界文化社から刊行された『オズの魔法使い』を元に、原画を新たに製版して、文章も表記を改め、デザインも新たに生まれ変わりました。

 詩人・童話作家の岸田衿子のはずむようなリズミカルな文章を、堀内誠一の色鮮やかな絵が彩ります。堀内誠一は、『ぐるんぱのようちえん』『たろうのおでかけ』などで知られる絵本作家であり、「anan」「BRUTUS」など、数々の雑誌のタイトルロゴを手がける有名なアートディレクターでもあります。

 本作は、原作の長編童話に入っているすべてのエピソードを網羅しながら、76ページの絵本にまとめました。原作を読む前の足がかりとして、あるいは絵をたっぷりと堪能するための愛蔵版としてお楽しみください。

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今日の1さつ

2025.01.22

うまく言えない音がある吃音者の気持ちが絵と文から、じんわりと伝わってきました。ふさぎこんでいる息子に寄り添う父の姿、波打ちくだけている川の流れに勇気づけられながら、静かに決意していくシーンは、とても印象的です。(50代)

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