『かおたいそう』(むらたよしこ 作)は、ページをめくるごとにつぎつぎ変わる顔の表情をまねっこしながら読む、その名のとおり顔の「たいそう」絵本。人の顔が大好きな0歳さんから、表情を作れるようになる幼児さん、そして大人の方まで、みんなでいっしょに楽しめます!
きょうも かおを ほぐして はじめましょう
表紙をひらくと、まずは「きょうも かおを ほぐして はじめましょう。」の言葉。さあ、準備はいいですか? かおたいそうのはじまりです! まずは口をおおきくあけて「ま」。
これは簡単でしたね! さて、お次は、顔のパーツをすべて中央にぎゅぎゅっとあつめるようにして、「む」。
できましたか? 大人の方もどうぞ一切の恥を捨てて、やってみましょうね!
……とこんな感じで、ぜんぶで11の「かおたいそう」が楽しめます。とことんシンプルな1冊ですが、読み終えたあとも「次はもっとうまくまねできるかも?」とまたはじめから開きたくなる、ちょっと中毒性のある絵本です。
▼老若男女の方にご参加いただいた、動画もあわせてお楽しみください!
作者は、印象的な「かお」の装画を手がけるむらたよしこさん
作者は、又吉直樹さんの『人間』(毎日新聞出版)の装画を手がけるなど、いちどみたら忘れられない、印象的な「かお」のイラストも多く手がける、むらたよしこ(村田善子)さん。
『かおたいそう』は、以前、薬局の待合室で流れる動画のために村田さんが制作されたという4枚の絵がもとになっています。その表情がとても面白く、そのままズバリ「かお」をテーマにした絵本にしましょう、ということで、この企画がはじまりました。
絵本の試作段階では、保育園の0.1.2歳クラスの子どもたちに実際に見てもらい、その反応を参考にして、11種の表情を絞り込んでいったのだとか! ページをめくるごとに、子どもたちからの反応が楽しい1冊です。ぜひお手にとってみてくださいね!