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編集部だより

ボローニャのブックフェアに行ってきた!

 こんにちは。すっかり春ですね。今年は満開の桜を見られなかった編集部の藤田です。なぜなら私は4月1日から5日まで、イタリアのボローニャへ行っていたからです。
 ボローニャでは毎年この時期に世界最大の子どもの本の見本市「Bologna Children’s Book Fair」が開かれます。今年で56回目。
 今回はそのレポートです。
 
大勢のひとでにぎわう会場のようす
 
 このボローニャのブックフェアでは、なにが行われているのかというと…
 
 ・ビジネスとして→世界じゅうの出版社が版権の売買をする。
 ・お祭りとして→ボローニャ・ラガッツィ賞(すぐれた絵本に贈られる賞)や、リンドグレーン記念文学賞の発表がある
 ・イラストレーターや作家をめざす人→出版社に直接じぶんの作品の売りこみをする
 
 こういったことが、広大な展示場で、熱気をもってくりひろげられます。出展は98の国や地域から1200社、期間中に訪れる人はなんと2万5000人! 
 
 私はもちろん仕事なので、40社ほどの世界各国の出版社をまわって、イチオシの新刊などを見せてもらいます。
 
ミーティングのようす。机をかこんで本をみている
 
 これは私がスペイン・バルセロナの出版社とミーティングしているところです。担当の方はベネズエラご出身。こうして世界じゅうの人に出会い、情報交換ができるのも、ボローニャ・ブックフェアの魅力です。
 
 今年のリンドグレーン賞は、ベルギーの作家バルト・ムイヤールトさんが受賞なさいました。発表の会場は超満員です。
 
リンドグレーン賞授賞式。手前に聴衆、奥にスクリーン。
 
 こちらは、世界じゅうのイラストレーターさんたちが自分の作品を貼り付ける壁です。連絡先が切り取れるようになっていて、世界じゅうから集まる出版関係者にアピールできます。
 壁一面にイラストレーターさんのチラシがはってある。それを見る人
 
 こちらでは編集者に作品を見てもらおうと、出版社のブースにイラストレーターさんの長い列ができています。これもボローニャならではの光景ですね。
 イラストレーターが列をつくっている
 
 すごい熱気!
 
 イタリア北部にあるボローニャは、ヨーロッパで最古の大学であるボローニャ大学などもあり(コペルニクスやガリレオ・ガリレイもここの学生だった!)、歴史のある美しい町です。そんなこともあいまって、このブックフェアは、いちど行くと本当にとりこになってしまいます。
 ボローニャの街並み。奥に高く細長い塔がみえる。手前におしゃれな女性2人組
 
 子どもの本に関わっていらっしゃる方、子どもの本に興味を持っている方は、ぜひいちど行ってみてはいかがでしょうか。刺激になること、まちがいなし! です。
 それではまた!
(編集部 藤田)

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今日の1さつ

病院の待ち合い室でこの本に出会い、子ども達が大大大好きになりました。痛いことは誰でも辛いことだけれど、治すためにがんばろうというメッセージが小さな子どもの心に響くようです。予防接種の際に「少し痛いけど必要なことだからがんばろう!」そんな時に子どもに読んであげたい1冊です。(3歳、8歳・お母さまより)

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