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偕成社文庫100本ノック

第70回

長くつ下のピッピ

『長くつ下のピッピ』リンドグレーン 作/下村隆一 訳

 物語にでてくる力持ちさんといえば? 
 熊を持ち上げてしまうほどの力持ち、金太郎!? 力勝負で相手を次々に負かす力太郎!? いつだって力持ちは大活躍。

 女の子だって負けてはいません。世界一つよい女の子のお話をご存知でしょうか。なんてったって、世界一強い大男を「ホラキタ、ヨイ。」でマットの上に転がしたり、馬一頭をまるごと持ち上げることができる「世界一の力持ち」なんですから!
 名前は「ピッピ」。読んだことなくても『長くつ下のピッピ』というタイトルを聞いたことがある人は多いと思います。(ちなみに、ピッピの本名は、ピピロッタ=ビクトリア=ルルカーテン=クルスミュンタ=エフライムスドッテル=ナガクツシタ。)

 スウェーデンで誕生し、後に世界中で有名になった『長くつ下のピッピ』。その魅力はなんといってもピッピの個性的でユニークな性格。
 まだ読んだことのない方のために、ピッピのプロフィールを簡単にまとめてみると…

・年齢:9歳(ひとりぐらし)
・性格:自由奔放、最高に元気
・特技:力持ち、空想すること
・同居人(動物):ミスター・ニルッソン(小さなサル)と馬
・ヘアスタイル:よこっちょに跳ね上がったニンジン色の三つ編み。
・ファッション:茶色と黒の片足ずつ違う色の長くつ下。足のサイズより2倍大きい靴。

 ピッピはみなしごですが、そんな境遇でも淋しいなんて言いません。ひとりぼっちの暮らしをすてきだと言い切ってしまう凄さ。理由はこのとおり。

〜ひとりぼっちだったら、あそんでるさいちゅうに「もう、ねる時間ですよ」なんていう人はいないし、キャンデーをたべているほうがずっといいのに、むりに肝油をのませる人もいないのですからね。(本文より)

また、うしろむきに歩いているピッピに質問すると、

〜わたしたち自由の国でくらしてるんじゃないかしら? すきなように歩いちゃいけないの?(本文より)

 他にも警官を投げ飛ばしたり、サーカスで大暴れしたり、デコレーションケーキに顔をつっこんで食べたり!! 本当にこんな子がいたら腰を抜かしてしまうし、厳しく注意してしまうかもしれませんが、(本当は、そんな頭のかたい大人にこそ読んで欲しいですね)子どもの頃にこの作品を読んだ私にとっては、何か夢を叶えてくれるようで、手に取ると元気になる友だちのような本でした。ピッピに会いたくて何度も何度も読みたくなるのです。

 今年(2015年)は、『長くつ下のピッピ』が誕生して70周年の年です。作者アストリッド・リンドグレーンが娘に話して聞かせたのが元となったこのお話は、今も昔も変わらない子どもたちの心をワクワクさせてくれます。ページを開いてピッピに会いに行ってくださいね。

(販売部 高安)

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今日の1さつ

職場(保育園)で初めて出会い、かわいい絵とリズミカルなテンポ、ストーリーを子どもたちもすっかり気に入り人気でした。偶然書店で見かけ我が子にも購入、お気に入りの1冊になりそうです。私も大スキな本です!!(2歳・お母さまより)

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