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あららのはたけ

第4回

においマジック

エミへ

 どうかな? わたしの畑のハーブたちだよ。いいにおいするでしょ?

 母さんたら、ないしょでハーブをいれるレースの袋を買ってきて、「出資者は母さんなんだから、できあがりをもらうのは、正しい報酬だわ」って、わたしのハーブをいろんな人に送りつけてる。畑に出ると紫外線がやばい、虫を見るとうずうずして料理ができなくなるっていって、ちっとも手伝わずにいたくせにさ。

 これ、和はっかと、レモンバームと、ミントとローズマリーの葉っぱを自分でとって、お日さまにあててしっかりかわかしたんだ。袋に入れてもカビないようにね。つんですぐのにおいと干してからのにおいって、ちょっとちがうんだ。エミがいまかいでるにおいは、ほわわんと草があくびしたときみたいな感じじゃない?

においを感じるえり

 はさみを入れてすぐはね、はっきりしたにおいがそこらじゅうに、ぱぱぱぱぱって伝わるの。まるで、わたしへのあいさつみたい。

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  • 村中李衣

    村中李衣

    1958年山口県生まれ。児童文学者。大学、大学院で心理学、児童文学を学ぶ。著書に『小さいベッド』(サンケイ児童出版文化賞)『おねいちゃん』(野間児童文芸賞)『チャーシューの月』(日本児童文学者協会賞)『かあさんのしっぽっぽ』(青少年読書感想文全国コンクール課題図書)など多数。創作活動とともに、小児病棟や刑務所、少年院、養護施設などでの絵本の読み合いに取り組み、絵本を声に出して読むことを通じて自分の思いを家族に送り届ける「絆プログラム」を実施中。

  • 石川えりこ

    石川えりこ

    1955年福岡県生まれ。横浜市在住。広告代理店でデザイナーを経てフリーのイラストレーターへ。絵本・児童書挿絵をはじめ、書籍装画、雑誌・広告など多方面で活躍中。『ボタ山であそんだころ』で第46回講談社文化賞絵本賞受賞。著書は他に『あひる』(くもん出版)『てんきのいい日はつくしとり』『ことしのセーター』(福音館書店)『またおこられてん』(文:小西貴士、童心社)『流木のいえ』(小学館)など。

今日の1さつ

丁寧な絵、楽しい内容、ストーリーも含めてバランスのとれた1冊だと思います。時々「ふ、ふ」と少し声に出してわらってしまいました。本当にステキな1冊! 次も楽しみです!(50代)

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